研究課題
研究活動スタート支援
本研究では高炉スラグ微粉末を用いた再生骨材コンクリートの六価クロム溶出抑制技術を開発することを目的とした。炭酸化前のコンクリート試料では再生骨材の種類にかかわらず、六価クロムの溶出量が土壌環境基準値0.05mg/L以下となることが明らかとなった。セメントの一部を高炉スラグ微粉末に25%以上を置換することにより炭酸化した再生骨材コンクリートからの六価クロムの溶出を抑制可能であると示唆された。
建築材料
近年、資源の不足により世界中でリサイクル材の利用が進められており、コンクリートの分野においても解体コンクリート片を使用した再生骨材の利用が進められている。そこで本研究では再生骨材を利用する上で懸念される六価クロム溶出について検討を行った。本研究の成果より、再生骨材を用いたコンクリートの六価クロム溶出に対して高炉スラグ微粉末を用いることで抑制することが明らかとなった。この結果より再生骨材を利用する際の環境的配慮の面で有効であることを示していると考られる。