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2023 年度 実施状況報告書

都市近郊中山間地域が抱える空き家現状と所有者意識の関係

研究課題

研究課題/領域番号 22K20470
研究機関豊田工業高等専門学校

研究代表者

縄田 諒  豊田工業高等専門学校, 建築学科, 助手 (70962851)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2025-03-31
キーワード空き家 / 非居住住宅 / 農村 / データベース / 所有者意識
研究実績の概要

日本では年々空き家数が増加し続けており、空き家増加による管理不全空き家が発生し,地域の防災・防犯性の低下や,居住環境の悪化などが社会問題となっている。これまでの研究からマイホームといった住宅は,人によって建物の価値以上の特別な存在であると考えられ,空き家と一言で済ますことができるほど所有者が単純に捉えていない可能性があると考えた。一括りに空き家として扱うのではなく,空き家を個別で扱うことで空き家に置き換わる新たな非居住住宅の発見に繋がり,空き家問題の解決の糸口になると考えられる。
本研究は,愛知県の中山間地域に位置する「空き家」を対象に実施する。「空き家」は立地場所や所有者意識など抱えている条件は様々であり,空き家問題解決には空き家を個別に捉え,地域や条件に適した分類を行うことが必要だと考えられる。愛知県の中でも特に高齢化率が高い地域を研究対象地として,令和2年度国勢調査から高齢化率が50%を超えている地域を対象とする。
現在、空き家の位置と状態を目視により確認し、データベース化を行なっている。特定の地域における空き家数とその位置・状態を全て確認することで、対象の地域が抱えている空き家課題の一端を確認することができる。また、それをデータベース化することにより、空き家個別の課題分析が可能になるとともに、数年・数十年先まで同一空き家の状態を追跡することが可能となる。
今後は数年おきに確認した全ての空き家状態の追跡と新たな空き家の確認を行い、長期にわたる空き家地域課題の分析を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在、計画はおおむね順調に進展していると言える。空き家調査・データベースの作成も順調に進んでおり、9月末には全ての調査・データ入力作業が完了する予定である。地域における再調査を実施する必要性も十分に考えられるが、いくつかの特定の空き家に対する再調査に留まると考えられ、数ヶ月を要する作業となる可能性は低い。

今後の研究の推進方策

今後の研究・調査は、令和6年9月までに現在作成している空き家データベースが完成予定である。新規の空き家確認の際には、必ず一度の調査では確認できていない空き家や、地域住民の認識の違いによる調査ミスが発生すると考えられる。空き家データベースの修正・完成を行うと同時に、9月までに複数回地域再調査を実施し、取りこぼしている空き家の確認を行う予定である。取りこぼした空き家の確認には、再度各地域での調査を実施する必要性があり、それなりの期間が必要だと予測される。再調査の際は、学生協力のもと複数人での地域調査を実施し、1ヶ月半程度の期間で完了させる予定である。
全ての空き家調査・データベースの作成が完了すると分析作業に取り掛かるため、令和6年9月から令和7年2月までの期間で十分に完了できると考えられる。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由として、天候不良などによる調査中止・謝金支払いが発生しなかったためである。次年度における追調査のためのレンタカー代及び謝金として助成金を使用する予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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