濡れ性の低い系におけるマイクロ引下げ法(Dewetting μ-PD法)によれば、IrやRuといった融点が2,000℃を超える合金の単結晶長尺線材をシングルプロセスで製造することができる。工業的な水準として、線径0.8 mmに対して±10 μm以下の形状制御性が求められてきたが、Dewetting μ-PD法では従来の結晶育成法における形状制御の指針が適用できないことが課題であった。本研究によって、Growth angleと前進接触角の速度依存性を考慮することにより、目的の線径を得るための結晶育成条件の最適化を行うことが可能となった。
|