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2023 年度 研究成果報告書

短鎖型自己集合性ペプチドを用いた中分子医薬品の次世代型DDSの開発-口腔粘膜への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 22K20515
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0403:人間医工学およびその関連分野
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

谷口 卓  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (80964569)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワードエラスチンペプチド / コアセルベーション / 自己集合能 / 薬物送達システム / 中分子 / 口腔粘膜
研究成果の概要

本研究は、次世代創薬として注目されている中分子医薬品をターゲットとしたDDS担体の開発を目的としている。我々が開発した合成の簡便さや生体適合性などの利点をもつエラスチン由来短鎖型ペプチドは、生理的条件下で高い自己集合能を示した。さらに、従来と比べてより大きな分子量のモデル薬物をペプチド内部に包含するとともに、徐放できることが示された。また、薬物の分解を避ける経路として期待される口腔粘膜上皮細胞を通過したため、この経路を介した投与の可能性が示唆された。

自由記述の分野

生物化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、エラスチン由来短鎖型ペプチドが生理的条件下で強い自己集合能を示すとともに、幅広い分子量のモデル薬物をペプチド内部に包含できることが明らかとなった。さらにこのペプチドが口腔粘膜を透過できることが示唆された。口腔粘膜は吸収性に優れており、薬効の即効性が期待されるだけでなく、胃腸管や肝臓での分解を回避できる経路である。また注射のような痛みもなく、嚥下困難な状況でも安全に投与することが期待できる。本研究により、中分子医薬品をはじめ経皮吸収が困難な美容成分などの幅広い化合物を、口腔粘膜を経由して投与するためのDDS担体としてこの短鎖ペプチドの利用が期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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