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2023 年度 研究成果報告書

河川性魚類の在来,外来,交雑個体群の適応と存続に関与する生態・遺伝基盤の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 22K20667
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0703:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
研究機関東京農業大学

研究代表者

福井 翔  東京農業大学, 生物産業学部, 助教 (20965553)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワード交雑 / 外来種 / サケ科魚類
研究成果の概要

本研究の目的は,在来,外来および交雑個体の分布と存続に関与する生態・遺伝基盤を明らかにすることである。具体的には,交雑個体の生態情報に富む北海道空知川の外来カワマスと在来イワナの交雑をモデルに,野外調査とRNA-seqを用いた適応関連遺伝子の探索を実施した。本研究の結果から,高水温河川と低水温河川の間で,代謝,免疫に関する遺伝子の発現量が異なっていることがわかった。こうした遺伝子が,交雑個体の水温適応に関与していると考えられた。今後,これまでに集めてきた過去の生態・環境データと照らし合わせ,適応関連候補遺伝子の時間的な分布の変動を追跡する研究の基盤が整った。

自由記述の分野

進化生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

不均質な生息環境のもとで,在来と外来,交雑個体がそれぞれ異なる適応度を示しうる中,どのような遺伝子が在来と外来,交雑個体の適応に寄与するのかという「問い」は,適応進化と外来種の遺伝的リスクの両面において本質的な課題である。本研究の成果は,野外における在来と外来,交雑個体の適応に寄与する遺伝基盤の一端を明らかしたものであり,今後は,研究代表者がこれまで集めてきた生態・環境データと照らし合わせることで,在来と外来,交雑個体の存続に寄与する生態基盤の解明に貢献することが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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