研究課題/領域番号 |
22K20673
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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キーワード | Locomotion / Dopamine / Drosophila |
研究成果の概要 |
本研究は、キイロショウジョウバエの幼虫において、同一のドーパミン作動性ニューロンが「学習時の報酬、嫌悪情報の伝達」「運動の制御」の両方の機能を担っていることを明らかにした。具体的には、報酬系ドーパミンニューロンは体の屈曲を減らしてスピードを増加させ、反対に罰系ドーパミンニューロンは屈曲を増加させスピードを減少させる機能を持つことがわかった。
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自由記述の分野 |
Neuroscience
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトやその他の動物において、ドーパミン作動性ニューロンは報酬の伝達と運動の制御の2つの役割を担っていることが知られている。しかし一般的には、これら2つの機能はそれぞれ異なるドーパミン作動性ニューロン群が関与していると考えられてきた。 本研究は、ショウジョウバエの幼虫においては、同一のニューロンが両方の機能を担うことを明らかにした。ドーパミン系はヒトを含めあらゆる動物でよく似た機構を共有していることから、本研究が将来的にはヒトの脳を理解するための足掛かりとなることが期待される。ドーパミン系は、パーキンソン病や依存症などの解明のための鍵となるシステムである。
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