研究課題
環境の変化に対する適応行動は、脳の持つ本質的な役割であり、この適応行動の基盤となる神経ネットワークの仕組みの解明は、神経科学領域において克服すべき重要な課題である。大脳基底核の中心的な神経核である線条体は、学習に重要な脳領域である。本研究では、線条体直接路が、環境に依存した正確な行動の制御に対してどのような役割を果たすのかを明らかにすることを目的とする。
2: おおむね順調に進展している
線条体直接路を選択的に欠損させる条件検討の実験において、着実にデータが蓄積しており、順調に進展していると判断したため。
線条体黒質路の選択的除去を誘導する為に新たに開発した動物モデル (Tac1-IL2R KIラット)の解析後、弁別学習の遂行過程における線条体直接路の役割解明を行う。
当初予定していた実験動物の購入が、他の経費より支出できたため。次年度の研究費は主に、組織解析用抗体の購入や、実験動物の飼育費に使用する予定である。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
Cell Reports Methods
巻: 3 ページ: 100393~100393
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