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2023 年度 研究成果報告書

アルツハイマー病モデルマウスにおけるタウ病態発症機序と慢性腎臓病の関連

研究課題

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研究課題/領域番号 22K20688
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

眞鍋 達也  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (60944006)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワードタウ / 慢性腎臓病 / アルツハイマー病
研究成果の概要

アルツハイマー病(AD)の創薬開発にはAD病理を完全に再現するマウスモデル開発が急務である。しかし、既存モデルではタウ病理の再現は成功できていないため、AD発症の機序は全くわかっていない。本研究では、脳内におけるタウの総量がマウスで不足していると考え、慢性腎臓病(CKD)を介した総タウの増加を高齢のマウスで試みた。その結果、脳内タウの増加は確認されなかったが、タウのリン酸化が亢進することを初めて確認した。このことから、CKDはリン酸化を促進させることでタウの凝集を引き起こし、ADの増悪因子になりうることが示唆された。

自由記述の分野

神経病態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

CKDは加齢性疾患であり、孤発性AD患者の一部でその併存が知られている。タウに関連したAD―CKDの病態類似性について臨床報告が相次いでいるが、未だマウスモデルを用いた検証はなされていない現状であった。本研究では初めてCKDという慢性的な疾患がADなどの神経変性疾患に深く関連する脳のタウに影響を及ぼした上で、学術的な意義は高い。そして、AD―CKDという疾患連関研究は独自性の高い研究課題であり、臨床的にも重要な示唆を提供するとともに、ADモデル開発の向上にも深い洞察を提供する研究である。

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公開日: 2025-01-30  

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