胸腺上皮細胞は恒常的にオートファジー(胸腺オートファジー)を活性化させることによりT細胞に自己抗原を提示する。自己抗原を認識したT細胞は排除されることにより、未然に自己免疫疾患を防いでいる。我々は胸腺オートファジーを誘導する新規因子C15ORF48を発見した。 C15ORF48はミトコンドリア膜電位や細胞内ATP量を低下させ、AMPK-ULK1経路の活性化を介してオートファジーを誘導することがわかった。C15ORF48欠損マウスの胸腺オートファジー活性は低下していることがわかった。また、C15ORF48欠損マウスはT細胞に自己抗原を提示できなくなり、結果として自己免疫を発症することがわかった。
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