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2023 年度 研究成果報告書

In silico解析を活用したEGFRシグナル非依存的な肺がん幹細胞の新規治療標的の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 22K20726
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0801:薬学およびその関連分野
研究機関金沢医科大学

研究代表者

堀江 哲寛  金沢医科大学, 総合医学研究所, 助教 (00965139)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワードがん幹細胞 / バイオインフォマティクス
研究成果の概要

肺がんの再発や転移の原因の一つとして、「がん幹細胞(CSC)」の存在が指摘されている。CSCは既存の治療法に対して抵抗性を持ち、根治にはCSCの除去が重要だが、CSCの幹細胞性制御機構はほとんど明らかとなっていない。また、一部の肺腺がん患者で原因遺伝子の特性が不明である。本研究では、EGFR遺伝子に変異を持たない非小細胞性肺がんに着目し、CSCの新規機能制御因子を探索した。ヒト肺がん組織のシングルセルRNAシークエンス解析から、CSCで発現が顕著に上昇している遺伝子Xを発見した。この結果を、培養細胞を用いてバリデーションした結果、Xはタンパク質レベルでもCSCで高発現していることを確認できた。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

肺がんは世界で最も患者数が多いがんである。近年、様々な治療薬が用いられているものの、多くの患者で再発・転移が認められており依然として予後が悪いがんである。その原因としてがん幹細胞(CSC)の存在が指摘されている。CSCは多くのがん細胞を生み出すことができるため、CSCを除去することががんの完治につながると考えられている。しかしCSCは既存の薬物治療や放射線療法に対して抵抗性を持つことから、CSCを標的とする新たな治療薬の開発が期待されている。本研究では、新たな治療標的として遺伝子Xを提唱した。Xの阻害剤はすでに開発されていることから、これらの化合物が新たな抗がん剤となることが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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