研究課題
前年度、経口抗ウイルス薬(DAAs)内服治療前後の血漿胆汁酸濃度を比較したところ、DAAs治療により血漿二次胆汁酸組成が有意に変化することがわかった。今年度は、C型肝炎患者と他の肝疾患患者の血漿胆汁酸を比較する方針とした。経口抗ウイルス薬治療前のC型肝炎患者と脂肪肝(metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease; MASLD)患者の二次胆汁酸組成を比較したが、有意差はみられなかった。
2: おおむね順調に進展している
MASLD、アルコール性肝障害、これらを背景とする肝細胞癌患者の血漿胆汁酸測定は終了している。対象患者から2回目の採便を開始している。
二次胆汁酸が肝細胞癌発癌に及ぼす影響を追求すべく、MASLD、アルコール性肝障害、これらを背景とする肝細胞癌患者の血漿胆汁酸解析を行う。初回の採便から数年経過しており、対象患者から2回目の採便を行い、同一患者での腸内細菌叢の時系列変化から発癌に影響する菌種を検索する。
2回目のサンプリングが終了したら、腸内細菌叢解析、サイトカイン、ケモカインアレイを行う予定である。
すべて 2023
すべて 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件)