肺癌術前に採取された採血検体から抽出された血中遊離DNA(cfDNA)と細胞外小胞(EVs)を解析し、その後の予後との関連を検討し、予後予測に関する新たなバイオマーカーの創出並びに治療標的の発見によりオーダーメイドの術後治療の確立を目指すものである。285例の肺癌手術前の血液検体からcfDNAとEVsを抽出した。 患者のうち、EGFR遺伝子変異が陽性に限ると、cfDNAにて同遺伝子変異が検出された群では優位に予後が不良であることが分かった。 またEVs中のタンパク質を検討したところ、ZNFxが検出される群がされない群に比べて優位に予後が良かった。
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