H3.3K27M変異を持つマウスDiffuse midline glioma (DMG)細胞株を試験管内で安定して培養することができた。DMG細胞株におけるH3.3K27M変異の存在はサンガーシークエンスで確認できた。マウスES細胞から脳幹と同様の特徴を持つ脳オルガノイドへと分化誘導することができた。 DMG細胞株を脳オルガノイドと共培養すると、DMG細胞株が脳オルガノイド全体に接着して増殖能は亢進し、一部のDMG細胞は内部に浸潤した。DMG細胞の単独培養条件下においては腫瘍溶解ヘルペスウイルスの投与を行うことで有意な細胞障害性を示すことができた。
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