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2023 年度 研究成果報告書

多発性骨髄腫における細胞外小胞を介した新規免疫調節薬耐性化機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 22K20803
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関国立医薬品食品衛生研究所 (2023)
東京医科大学 (2022)

研究代表者

山元 智史  国立医薬品食品衛生研究所, 生物薬品部, 任期付研究員 (40963369)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワード細胞外小胞 / エクソソーム / 多発性骨髄腫 / 薬剤耐性
研究成果の概要

本研究では、以前報告した多発性骨髄腫治療薬であるレナリドミド耐性にEV分泌を介して関わることが明らかになっているLAMP2、SORT1遺伝子が感受性株よりどのように発現上昇し、耐性化に寄与するのか、その分子メカニズムの同定を試みた。その結果、LAMP2がSORT1の発現を制御していること、そのLAMP2はレナリドミドの標的タンパク質であるセレブロンの発現と関係があることを示した。また、耐性株において内包されているmicroRNAをsmall-RNAseqにより、検討した。これまでに薬剤耐性に関して報告のあるいくつかのmicroRNAが有意に内包されることを明らかとした。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

多発性骨髄腫は近年、抗体医薬品を含む様々な治療薬が承認され、患者の予後は大きく改善した。しかしながら、薬剤への感受性がなくなり、いずれは再発を来たす、治癒困難な造血器腫瘍である。特に薬剤耐性による使用できる治療薬の減少は患者のQOLに大きく影響することから薬剤耐性機構を理解することは意義があるといえる。骨髄腫は様々なクローンが存在するヘテロな集団であり、さまざまな抵抗性獲得機構が存在すると考えられている。以前EVの分泌を抑制することで耐性獲得済み細胞から感受性株への抵抗性の伝播が抑制できることを報告した。本検討ではなぜ耐性株が生まれるのかに着目しており、骨髄腫治療戦略において重要である。

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公開日: 2025-01-30  

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