転移性去勢抵抗性前立腺がんの予後は依然として不良であり、新たな治療法開発が喫緊の課題である。本研究においては、CRISPRスクリーニング解析により、前立腺がんPARP阻害剤治療に関する67 個の感受性関連遺伝子、103 個の抵抗性関連遺伝子を同定した。感受性関連遺伝子のうちMMS22L遺伝子を代表とする10遺伝子以上を遺伝子バイオマーカーとして解明した。さらに抵抗性遺伝子としてRB1遺伝子、CHEK2遺伝子を代表とする7遺伝子をPARP阻害剤耐性における遺伝子バイオマーカーとして解明した。本成果は前立腺がんにおけるPARP阻害剤の包括的な遺伝子バイオマーカーに関する初報告である。
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