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2022 年度 実施状況報告書

末梢循環腫瘍細胞を用いた大腸テントの機械的刺激による転移促進の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K20811
研究機関独立行政法人国立病院機構(呉医療センター臨床研究部)

研究代表者

水本 健  独立行政法人国立病院機構(呉医療センター臨床研究部), その他部局等, 消化器内科 医師 (50965556)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワード血中循環腫瘍細胞 / 大腸ステント / Bridge to Surgery
研究実績の概要

閉塞性大腸癌に対する内視鏡的自己拡張型金属ステント留置術は、姑息的治療だけで
なく術前減圧(Bridge to Surgery: BTS)に対しても2012年に保険収載となり、低侵襲で減圧効果も高く有用な治療法とされる。一方で、ステント留置で原発巣に機械的刺激が加わり転移再発を促進する可能性も指摘され問題となっている。
今回我々は、採血により非侵 襲的かつ直接的に測定できるcirculating biomarkerである血中循環腫瘍細胞 (circulating tumor cell:CTC) に注目した。CTCは、原発巣などから遊離し血中へ浸潤した腫瘍細胞で、転移再発や予後との関連が報告されている。そこで本研究の目的は、CTC を用いてステント拡張の機械的刺激 による大腸癌の転移促進の有無を明らかにし、閉塞性大腸癌の治療指針を明確にすることである。Cell SearchシステムによるCTC測定は大腸癌の治療効果判 定や転移再発・予後予測因子としての有用性が確立されており、CTCとして唯一大腸癌におけるcirculating biomarkerとして米国FDA (米国食品医薬品局)に認可されている。本研究は、 大腸ステント留置前後のCTC量をCell Searchシステムを使用 して測定し比較検討することで、「ステント拡張の機械的刺激による転移促進の有無」を明らかにする初めての研究となる。本研究の結果により、BTS目的の大腸ステント留置の可否が明らかとなり、閉塞性大腸癌に対する治療指針が明確にされることが期待できる。
専門家を招いてのCell SearchシステムによるCTC測定のトレーニングを医師、臨床研究部のスタッフにて行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

機材の調整等に若干の時間を要したため、進捗状況はやや遅れている。

今後の研究の推進方策

現在、スタッフ、機材等の準備は整っており、対象症例があれば同意のもと適宜研究へ参加いただく方針である。

次年度使用額が生じた理由

研究の開始が遅れたため、試薬の購入等で次年度に使用する計画である。

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公開日: 2023-12-25  

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