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2023 年度 研究成果報告書

放射線治療耐性がん細胞の分子メカニズム解析

研究課題

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研究課題/領域番号 22K20822
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

林 理絵  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (30966536)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワードオルガノイド / 放射線療法耐性 / 化学療法耐性 / 初代培養 / 大腸癌 / 癌幹細胞
研究成果の概要

本研究では、大腸癌細胞株およびオルガイドを用いて、放射線および化学療法の耐性メカニズム解明と癌幹細胞との関連の検討を行うことを目的として研究を開始した。
大腸癌細胞株で放射線照射を行ったところ、CD44highの集団が残ることが判明した。一方、大腸癌オルガノイドに放射線照射を行ったところ、照射量が増すにつれてCD44highに加えてCD44lowの集団も新たに出現することが同定された。さらに、幹細胞マーカーの変化に関して、CD44は化学療法投与後に低値を示した。また、POU5F1は幹細胞性に関連して化学療法抵抗性に関与していることが示された。

自由記述の分野

消化器病

研究成果の学術的意義や社会的意義

術後再発や局所進行等の難治性大腸癌に対して放射線化学療法を行うが、効果に乏しい症例も多い。これらは、耐性獲得が臨床的に大きな問題であり、腫瘍細胞の可逆性および不均一性が影響していると考えられている。
癌細胞株は増殖能を獲得した比較的均一な細胞であることから、実験結果と実臨床の結果が一致しないという問題がある。一方オルガノイドは臨床検体から直接樹立された初代培養細胞であり、癌の増殖や転移に関わる新しいメカニズムの解明につながるマテリアルとして期待されている。
本研究ではオルガノイドを用いて放射線耐性や化学療法耐性のメカニズム解明を目指した研究であり、癌根治に繋がる意義ある研究と考えている。

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公開日: 2025-01-30  

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