免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の導入によりメラノーマは長期生存が見込めるように大きく変化したが、日本人ではICIの奏功率は3割程度とその効果は限定的である。ICIの無効例ではT細胞の浸潤していない腫瘍が増殖していることが報告されている。 我々は4-1BBL遺伝子改変iPS細胞が腫瘍微小環境をcold tumorからhot tumorに変化させ、ICIである抗PD-1抗体の効果をより高いものにする可能性を示すことができた。さらにiPS-ML-41BBLは強い抗原提示能力も有しているためICIの効果を強固なものにする、メラノーマに対する新しい治療戦略となりうると考える。
|