研究課題
研究活動スタート支援
AXL高発現のKRAS-G12C変異陽性肺がんにおいて、AXLシグナルがKRAS-G12C阻害薬に対する治療抵抗性に関与することを明らかにした。また、AXL阻害薬を使用し、KRAS-G12C阻害薬との併用効果を確認した。本研究によって、KRAS-G12C阻害薬の初期治療抵抗性に関わる分子メカニズムのひとつが明らかになった。治療抵抗性に関わるAXLを初期から阻害することにより、KRAS-G12C阻害薬の治療効果を上昇させ、耐性化までの期間を遅らせることができる可能性がある。
肺癌の薬物療法
本研究により、AXL高発現の KRAS-G12C変異陽性肺がんでは、AXL阻害薬とKRAS-G12C阻害薬の初期からの併用治療が、がんの「初期治療抵抗性」を克服し、再発までの期間を大幅に伸ばせる有効な治療法であることが明らかになった。この治療法が実際の患者の治療へと発展することで、KRAS-G12C変異陽性肺がん患者の治療成績を向上させると同時に、肺がんの個別化医療」の推進に大きく貢献することが期待できる。