本研究では、北海道白血病ネットで集めた臨床検体からNUP98-NSD1陽性の急性骨髄性白血病検体を見つけ、NUP98-NSD1のクローニングを行い全長をシークエンスで確認した。 出来上がったNUP98-NSD1をヒトB細胞系細胞株であるBa/F3に遺伝子導入し、薬剤選択法でNUP98-NSD1陽性細胞株を樹立したと考えたが、NUP98-NSD1の融合蛋白の発現をウエスタンブロットで確認できず、他のヒト細胞株にも遺伝子導入を行い、薬剤耐性株の樹立を行った。しかし、Ba/F3細胞株への遺伝子導入と同様にNUP98-NSD1の融合蛋白の確認ができなかった。このため、別のベクターによる遺伝子導入を行う。
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