小児慢性腎臓病(CKD)患者における尿中細胞外小胞(尿中EV)の物理学的特性を明らかにするために、健常児と小児CKD患者でナノ粒子追跡解析、プロテオーム解析等を行った。粒子のピークサイズの密度は、小児CKD患者で有意に低下しており、尿濃度が粒子数や粒子径に影響していることも分かった。また、物理的パラメーターによらず、小児CKD患者において尿中EV中の特定の分子群の発現量が変化していることを見い出し、これらの分子発現量を簡便に測定するためのELISAプロトコールを確立した(Takizawa K et al, STAR Protoc. 2023)。
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