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2023 年度 研究成果報告書

Heliosを中心とした胎児期から小児期の免疫寛容発達システムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 22K20850
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

武藤 浩司  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60968262)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワードHelios / IKZF2 / 免疫寛容 / ナイーブT細胞 / 臍帯血 / 新生児 / 小児
研究成果の概要

Helios(遺伝子名IKZF2)は制御性T細胞のマーカーとして知られており、ナイーブCD4+T細胞では陰性とされている。今回の研究では、フローサイトメトリー、ウエスタンブロッティング、real-time PCRなどの手法を用いて、各年齢群(新生児期(早産含む)から乳児、小児、若年成人、高齢成人)を分析した結果、Helios発現は新生児期・小児期など若年では高発現であるが、それが成長や老化に伴い減少することを確認した。

自由記述の分野

小児医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒトの免疫機能は、免疫記憶の獲得など成長・老化によって変化するが、免疫寛容と免疫応答のバランスも世代によって変化していく。新生児期や小児期は細菌感染症などが重篤しやすい一方で、一部の過剰な免疫応答が原因と思われる感染症(麻疹・風疹や新型コロナウイルス感染など)については成人ほど重篤化しない。これらの現象は免疫寛容優位から免疫応答優位に成長・老化によって変化していくことが原因の一つとして考えられる。
今回の研究で見出されたナイーブCD4+ T細胞でのHelios発現の変化は、新生児期から小児期に見られる免疫寛容優位などの特徴と、成長・加齢に伴う変化と深く結びついている可能性が考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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