胎児発育不全とは何らかの原因で子宮内の胎児発育が遅延または停止する状態をいう。子宮内での実施が可能な新たな胎児脳機能評価法の確立が求められており、本申請者は核磁気共鳴画像法(MRI)検査を用いることを着想した。MRI検査の拡散強調画像は脳虚血を診断でき、見かけ上の拡散係数を求めて画像化した拡散係数画像は細胞性浮腫を定量的に評価可能である。本研究ではモルモット胎児発育不全モデルを作製し、胎児発育不全群とShum群において拡散強調画像を撮影した。しかし、モルモット胎児発育不全モデルの作製は実施できたが、拡散強調画像の撮影においては母獣の腸管ガスによる磁場不均一により鮮明な画像が得られなかった。
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