研究課題
本研究は、長崎大学が長崎県五島市で行っている前向きコホート研究であるNagasaki Islands Studyのデータと、長崎県五島市が保有するリアルワールドデータとを突合し、縦断的に検証するものである。コホート研究の参加者を、リアルワールドデータで定義された治療内容に基づき複数の群に分け、心血管疾患や骨折、要介護状態等のアウトカムのリスクを比較することを目的としている。Nagasaki Islands Studyにおいては、前年度に引き続き、2023年度も五島市内の特定健診会場でフィールド調査を行った。フィールド調査では、特定健診項目に加え、握力や体組成の測定、血管脈波検査、頸動脈エコー検査、超音波による骨量測定検査、口腔診察、咀嚼機能検査を行い、新たに研究参加した83名を含む368名に参加して頂いた。本コホート研究では、2024年3月現在、計5,340名を追跡中である。また、長崎県五島市内の病院(長崎県五島中央病院、長崎県富江病院、聖マリア病院、郡家病院)における循環器疾患や骨折の発症調査と、長崎県五島市内の眼科医療機関(長崎県五島中央病院、長崎県富江病院、ダケ眼科クリニック)におけるぶどう膜炎の発症調査を継続して行ったほか、新たに五島中央病院附属診療所奈留医療センターにおける発症調査を開始した。研究成果の公表に関して、申請者はコホート研究のプロフィールの報告や、ぶどう膜炎の実態調査の学会発表を行った。申請者は新たに、ぶどう膜炎の実態調査の学術論文の公表に向けて、準備を進めているところである。
すべて 2023
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
Journal of Clinical Periodontology
巻: 50 ページ: 430~439
10.1111/jcpe.13755
Journal of Epidemiology
巻: - ページ: -
10.2188/jea.je20230079