研究課題/領域番号 |
22K20866
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
粟田 健太郎 順天堂大学, 医学部, 助手 (10964760)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2024-03-31
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キーワード | 酸化ストレス / 体脂肪 / インスリン抵抗性 |
研究実績の概要 |
【方法】妊娠Sprague-Dawleyラットを飼育し、出産後から12日まで母仔ともに80%酸素下で管理し、高濃度酸素投与群を作成した。対照群の母仔ラットは大気下で飼育した。生後12日、生後4週、生後12週で解剖し、肝臓、下肢骨格筋(ヒラメ筋、腓腹筋、足底筋)、肺を摘出した。また、生後12週でCT検査を実施し、内臓脂肪分布と肺障害の程度を評価した。 【結果】80%酸素投与が終了した時点での仔ラット(n=10)の平均体重は21.0gで対照ラット(n=11)の平均体重24.8gに比べて有意(p<0.01)に小さかった。生後12日、生後4週、生後12週で各群5~6例の解剖が終了した。生後12週のCT検査における脂肪率は高濃度酸素群(n=5)で20.8%、対照群(n=6)で21.1%であり、両群間で有意差を認めなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ラットモデルの作成に関しては確立しつつあるが、まだサンプル数を増やす予定であることや、解剖した臓器について、RT-PCRやWestern blot解析がまだできていないため。
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今後の研究の推進方策 |
ラットを用いた高濃度酸素投与実験について、安定した結果が得られるよう検証しつつ検討を進める。引き続き肝臓と骨格筋、肺における酸化ストレス関連因子、インスリン抵抗性関連因子の評価を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
ラットモデル作成や抗体の選定に時間がかかり、追加の抗体の購入など必要となったため次年度使用額が生じた。酸化ストレス関連因子(8-OHdG、caspase-3等)、インスリン抵抗性関連因子(GLUT4、PI3-K、Akt等)に関する抗体を購入し、RT-PCRやWestern blot解析を進める。
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