気管支喘息の約5-10%が難治性であり、喘息患者が増悪をきたすことによる社会的損失は大きい。既存の分子標的薬が無効な症例が存在するため、新規治療が求められている。IL-22BPはIL-22のおとり受容体である。IL-22は喘息に対して保護的な作用があり、IL-22BPが喘息を悪化させる可能性が考えられる。喘息におけるIL-22BPの役割を解明するため、IL-22BP欠損マウスの評価を行ったところ、気道過敏性亢進が野生型マウスに比し減弱していることを明らかにした。、IL-22BPが気道過敏性亢進に促進的に働いており、IL-22BPの制御が新たな喘息治療として有用である可能性が示唆された。
|