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2022 年度 実施状況報告書

Synthetic MRI・定量MRIによる多発性硬化症の病変解析と脳神経構造変化の縦断的検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K20896
研究機関順天堂大学

研究代表者

仲谷 元  順天堂大学, 医学部, 助手 (70965110)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワードSynthetic MRI / Multiple Sclerosis / Myelin Imaging / 多発性硬化症
研究実績の概要

①Synthetic MRIによるミエリンイメージングとして最近利用可能になった3D-QALASを用いたミエリンマップと他のミエリン画像との比較はいまだなされていない。そこで、3D synthetic MRIのミエリンマップと、ミエリンへの特異度が高いとされるinhomogeneous magnetization transfer imaging (ihMT) やmyelin water content (MWF)の相関を健常者にて調べた。myelin volume fraction (MVF)とihMTの間には強い相関が得られたが、MWFと他のマップの相関はそれよりも低かった。これらはいずれもミエリンの異なる側面を計測しているためと考えられた。日本神経放射線学会にて発表した。また、本研究結果は国際磁気共鳴医学会にて発表予定であり、患者群(多発性硬化症)との比較して研究結果を論文投稿準備中である。
②多発性硬化症では脳表から進行する炎症反応のプロセスがあり、側脳室周囲白質の障害に脳室側優位の勾配があることが知られている。この勾配の程度を評価したgradient mapの有用性が示されているが、現在までは2Dのmagnetization transfer ratio (MTR)やT1 mapでの評価のみであるため、評価されていないsynthetic MRIのmyelin mapで、生体内のミエリン量の評価の最適化を行う。本研究結果は現在解析中である。
③2Dのsynthetic MRI にて複数回撮像した多発性硬化症患者のsynthetic MRIのmyelin mapや先進的拡散MRIの評価を行った。軸索とミエリンの障害の程度が縦断的に評価して、多発性硬化症の再燃の診断および経時的評価や治療効果判定に有用なイメージングバイオマーカーとしての有用性を確立するために現在解析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

3D-QALASを用いたミエリンマップと他のミエリン画像との比較は論文準備中である。また、多発性硬化症および健常者にてsynthetic MRIの縦断解析やgradient mapの有用性の解析はほぼ終了している。

今後の研究の推進方策

当該年度は健常者でのvalidationに時間を費やした。今後は主に多発性硬化症において解析・報告を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

本年度参加を予定していた北米放射線学会RSNAに参加しなかったため、次年度使用額が生じた。次年度は国際磁気共鳴学会ISMRMに参加し、旅費として使用す る。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ミエリン測定法:ボランティアを対象とした各種イメージング手法の比較と相関解析2022

    • 著者名/発表者名
      仲谷 元 , 萩原 彰文 , 尾﨑正則 , 草原博志 , 藤田 翔平 , アンディカ クリスティナ , 鎌形 康司 , 堀 正明 , 和田 昭彦 , 阿部 修 , 青木 茂樹
    • 学会等名
      第52回日本神経放射線学会

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公開日: 2023-12-25  

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