非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の死亡率は肝線維化と相関していると言われており、現在NASH患者において線維化抑制薬の開発が望まれている。真菌由来化合物#27は可溶性エポキシヒドラーゼのホスファターゼ活性の阻害を介し、肝臓における線維化を抑制することが期待される。そこで、NASHモデルマウスを作製し、肝臓組織のSirius red染色にて、化合物#27の抗線維化効果を検討した。Control群と比較して、NASH群における肝臓の線維化領域は有意な増加を示し、化合物#27投与することにより有意な抑制を認めた。既存の治療薬とは違う治療メカニズムの新規NASH治療薬として将来性が示された。
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