今後の研究の推進方策 |
肥満糖尿病マウス(db/dbマウス)をDPNモデルとして用い、末梢神経系に1-deoxySLsが蓄積しているかを評価する。糖尿病誘発8週間後に、神経伝導検査、温覚閾値検査、触覚閾値検査を実施し、DPNの発症を確認し、DRG・坐骨神経を採取する。採取した神経組織は、メタノール/クロロフォルム溶液とアンモニア添加により脂質抽出後に酸/塩基加水分解し、大気圧化学イオン化法によりイオン化し質量分析を実施する。解析は、以下のスフィンゴ脂質を対象とする: SO, 1-deoxy-SO, SA, 1-deoxy-SA, 1-deoxymethyl-SA。また同じ組織を用いて、PHGDH およびSPTの発現量の変化をmRNAレベルで解析し、質量分析の結果との相関解析を実施する。
|