本研究では、様々な病因で発症する血栓性微小血管症(TMA)の症例について、腎生検組織を用いて、空間的トランスクリプトーム解析を行った。 まず、予備実験用に11検体を抽出した。腎生検組織を載せた専用スライドを蛍光染色し、糸球体を関心領域として設定した。関心領域ごとに得られた遺伝子発現データについて、品質確認、正規化し、2群に分けてクラスター解析等を行い、解析可能なことを確認した。次に、病理学的TMAのうち①造血幹細胞移植後TMA、②薬剤性TMA、③膠原病関連TMA、④陰性コントロール を2-3例ずつ抽出し、GeoMxの検討を行った。得られた遺伝子発現データについて、解析を行っている最中である。
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