ワーファリンを用いた石灰化病態モデルマウスにより石灰化病変形成までの時空間的な組織学的解析を行なった。その結果、石灰化病変が大動脈と冠動脈に生じ、神経堤細胞を標識するWnt1-Cre; R26-EYFPマウス、二次心臓領域由来細胞を標識するIslet1-Cre; R26-EYFPマウスなどに石灰化病態を誘導することで各起源の石灰化との関連が明らかになってきた。また、in silico解析ではシングルセルATAC-seqデータから任意の転写因子と標的遺伝子の間のエンハンサー様候補を同定するCARTAアルゴリズムを開発し、胎生期の心臓とヒト冠動脈石灰化病変で共通するエンハンサー様領域を同定した。
|