ABCA12変異を持つharlequin ichthyosis(以下 HI)患者、およびAbca12機能喪失変異によるHIモデルマウスにおけるCLEの形成状態を透過型電子顕微鏡を用いて形態学的に評価することができた。 HIモデルマウスの表皮を用いた脂質解析を行なったが、エポキシケトンの発現は低下しており、CLE形成に酸化が必要であるという報告とは異なる結果であった。また、ABCA12変異を持つHI患者、および健常者の皮膚角層のテープストリッピングによる脂質解析を行ったが、健常者と比較して糖化したセラミドの上昇はなかった。形態学的にCLEは評価できたが、その分子メカニズムの解明には至っていない。
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