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2023 年度 研究成果報告書

AQP1を起点とする妊娠高血圧症候群における胎盤機能不全の理解と治療戦略の創出

研究課題

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研究課題/領域番号 22K20957
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
研究機関富山大学

研究代表者

室井 慎一  富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 研究員 (70965714)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワード妊娠高血圧症候群 / アクアポリン / 和漢薬 / レニンアンジオテンシン系 / アポトーシス / サイトカイン
研究成果の概要

妊娠高血圧症候群 (HDP) の発症には胎盤の形成不全が病因の一つであると考えられているが詳細は不明である.本研究では,HDPモデルマウス胎盤におけるAQP1発現減少メカニズムおよび薬理学的に調節可能な和漢薬の探索を行った.妊娠各時期の胎盤組織を用いた解析から,炎症性サイトカインによるAQP1の減少によって胎盤組織の脆弱性が亢進し,胎盤組織の機能不全が生じている可能性が示唆された.HDPで亢進するRAA系を抑制可能な複数の生薬エキスおよび成分化合物を見出した.本研究の成果は妊娠高血圧症候群の新規治療法の確立につながる有用な基礎データであると考えられる.

自由記述の分野

生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

深刻な出生率の低下の背景には,社会が妊娠の機会を奪っているだけでなく妊娠高血圧症候群などの妊娠時疾患の存在も重要であるにも関わらず,有効な治療法の確立および詳細な病態形成メカニズムの解明がなされていない.本研究では妊娠高血圧症候群の病態形成メカニズムのうち,胎盤組織傷害におけるAQP1発現減少のメカニズムをモデルマウスを用いて明らかにした.さらに,妊娠高血圧症候群の新規治療薬を使用経験の豊富な和漢薬から探索することで,妊娠への影響が少ない可能性のある候補化合物を見出すことができた.本研究の成果は妊娠高血圧症候群の治療満足度の向上につながる有用な基礎データであると考えられる.

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公開日: 2025-01-30  

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