食生活の欧米化や高齢化などの影響を受けて前立腺癌の罹患率は増加傾向である。前立腺癌は生活習慣に大きく関係しており、適度な運動は前立腺癌の予後を改善させることが知られている。しかし、そのメカニズムは不明である。 本研究では、運動が前立腺癌の進展に対して与える影響について前立腺癌モデルマウスを用いて検証し、特に運動による代謝物の変化に着目した。 まず、前立腺癌モデルマウスを通常群および運動群に分けて22週齢まで飼育した。その結果、運動群では前立腺癌の有意な縮小を認めた。また、運動により前立腺癌組織中の代謝物のプロファイルが大きく変化していることを見出した。
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