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2023 年度 実績報告書

肥満変形性関節症患者で増加する肥満細胞サブセットの同定とその機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K20965
研究機関北里大学

研究代表者

高田 研  北里大学, 医学部, 助教 (20963698)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワード肥満細胞 / 変形性関節症 / RAMP3
研究実績の概要

肥満は変形性膝関節症(KOA)のリスクファクターの一つである。しかし、その病態は十分に明らかになっていない。昨年度までに肥満患者の滑膜組織ではCD88陰性NMUR1陽性の肥満細胞が増加している可能性を示した。しかし、肥満KOA患者と正常体重KOA患者に存在するCD88陰性NMUR1陽性細胞の表現型の差異については明らかになっていなかった。そこで本年度は正常体重および肥満OA患者におけるCD88陰性NMUR1陽性細胞の特性を検討した。KOA 患者の滑膜組織から磁気ビーズを用いて非肥満分画(CD3+, CD14+, CD19+, あるいはCD90+) およびMC 分画(CD3-CD14-CD19-CD90-)を 採取後、肥満細胞分画をさらにCD88+とCD88-に分画し、CD88陰性NMUR1陽性肥満細胞を得た。カラムを用いてRNAを抽出後、RNA-seq解析を行った。その結果、肥満KOA患者から採取したCD88陰性NMUR1陽性肥満細胞は正常KOA患者から採取した肥満細胞に比べ、RAMP3の発現が高く、AREG, HLADRB5の発現は有意に低かった。近年、RAMP3のリガンドであるアドレノメデュリンは肥満細胞の活性化に関与することが報告されている。CD88陰性NMUR1陽性肥満細胞におけるRAMP3の発現は肥満KOA患者の病態に関与している可能性がる。肥満KOA患者の滑膜組織における肥満細胞の活性化にはニューロジンU,アドレノメデュリンなどの神経ペプチドが関与している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Association between High HbA1c Levels and Mast Cell Phenotype in the Infrapatellar Fat Pad of Patients with Knee Osteoarthritis2024

    • 著者名/発表者名
      Tsukada A, Takata K, Aikawa J, Iwase D, Mukai M, Uekusa Y, Metoki Y, Inoue G, Miyagi M, Takaso M, Uchida K
    • 雑誌名

      Int J Mol Sci

      巻: 25 ページ: 877

    • DOI

      10.3390/ijms25020877

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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