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2022 年度 実施状況報告書

脂肪組織由来間葉系幹細胞由来順化培養液の角結膜上皮創傷治癒促進メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K20980
研究機関順天堂大学

研究代表者

三浦 真里亜  順天堂大学, 医学部, 非常勤助手 (50962552)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワード間葉系幹細胞 / 創傷治癒 / 角膜上皮 / 難治性角結膜上皮障害 / 創傷治癒 / 生理活性物質 / 発現変動遺伝子
研究実績の概要

難治性角結膜上皮障害は、移植片対宿主病、角膜移植、シェーグレン症候群や重症ドライアイ等により生じ、疼痛・視力低下・感染性角膜炎・角膜穿孔等を引き起こす。この障害に対する治療は点眼療法が中心となっているが、既存の治療では奏効しない症例が20万例以上存在するため、これまでとは異なる新たなアプローチによる点眼薬の開発が必要である。
そこで、申請者は生理活性物質を多く含む脂肪組織由来の間葉系幹細胞由来順化培養液に着目し、難治性角結膜上皮障害の治癒を促進できる分子メカニズムを特定する。具体的には、マウス角膜上皮創傷モデルならびに培養ヒト角膜上皮創傷モデルに対して、脂肪組織由来の間葉系幹細胞由来順化培養液を投与し、角結膜上皮障害治癒促進に関わる増殖・分化・炎症を制御する生理活性物質や発現変動遺伝子を特定する。これにより、新しい治療法の早期の臨床現場導入に向けたエビデンスを固める。
2022年度は、脂肪組織由来の間葉系幹細胞由来順化培養液点眼、多血小板血漿点眼、血清点眼を作製し、プロトコル化した。また、正常ヒト角膜上皮細胞を用いた創傷治癒実験を行い、多血小板血漿点眼、血清点眼、PBSと比較し、脂肪組織由来の間葉系幹細胞由来順化培養液点眼の創傷治癒の有意な促進を確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

2022年度は、脂肪組織由来の間葉系幹細胞由来順化培養液点眼、多血小板血漿点眼、血清点眼の作製を作成し、プロトコル化した。正常ヒト角膜上皮細胞を用いた創傷治癒実験を行い、脂肪組織由来の間葉系幹細胞由来順化培養液点眼の創傷治癒の有意な促進を確認した。

今後の研究の推進方策

当初の計画以上に進展している。2023年度は脂肪組織由来の間葉系幹細胞由来順化培養液点眼による遺伝子・タンパク発現変化の解析ならびに角膜に浸潤した炎症性免疫細胞の解析を行う。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19のため関連学会の参加を取りやめたため次年度使用額が生じた。次年度使用額は2023年において本研究の成果を関連学会にて発表するとともに、研究成果の論文化に用いる。

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公開日: 2023-12-25  

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