シンガポールの高齢者を対象とした、3時点調査データ(Panel on Health and Ageing of Singaporean Elderly (PHASE)を用い、歯の本数と認知機能との関連について検討した。重度の認知機能低下のある人を除いた合計1,516人の研究対象者が解析に含まれ、Longitudinal Modified Treatment Policy approachによる解析の結果、歯の喪失予防の程度が大きくなるほど、認知機能スコアは向上した。歯の喪失を防ぐことは、高齢者の認知機能の維持や向上に利益をもたらす可能性がある。
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