プロポフォールおよびケタミンを処理した細胞をリン酸化プロテオミクスに供し、プロポフォールが誘導するリン酸化タンパク質を網羅的に検索した。それらのタンパク質として血管痛の原因候補としてNO合成酵素、TRPチャンネル、麻酔薬効果発揮の候補としてTREK-1などのイオンチャンネル、また抗うつ薬発揮作用に関して、SERTなどを想定していたが、想定していた結果には至らなかった。 一方、PKC-GFPを HeLa 細胞で発現させ、共焦点レーザー走査顕微鏡にてプロポフォール誘発性動態を観察した結果、プロポフォールによりPKC転座が誘発され、PKCが活性化されることおよびそのメカニズムは明らかとなった。
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