近年、咀嚼、嚥下、及び咬合などの口腔機能の口腔医学的な正常の維持により、認知能低下の予防や改善されることが、臨床の現場で明らかになって来ている。その発症機序とリスク排除に関する明確な医学的検証は必須となっている。認知症の中で最も発症率が高いのはアルツハイマー型認知症であり、発症経路としては、アミロイドβが蓄積されること、同時に異常リン酸化されたタウタンパク質により誘発されることが報告されている。しかし、具体的な治療法はなく、認知症の発症前の段階の軽度認知障害(MCI)での危険・増悪因子を医学的根拠に基づいての排除し認知症の予防や進行の遅延の方法を医学的根拠に基づいて確立することが考えられる。
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