我々は、毛包内の神経堤由来幹細胞を顎骨欠損部へ移植するための足場の確立と移植後の機能解析により毛包内の神経堤由来幹細胞による広範囲顎骨再建法の創成を行うことを目的として研究を行った。毛包内の神経堤由来幹細胞の移植方法を検討するため、我々が確立した高純度培養方法により増殖した毛包の神経堤由来幹細胞を骨欠損部へ移植する方法を検討した。移植する足場として、①コラーゲンゲル②細胞シート③凍結乾燥スポンジを選定した。マウス頭蓋骨欠損部にそれぞれを足場として毛包の神経堤由来幹細胞を移植した。骨欠損部を修復する足場として凍結乾燥したコラーゲンスポンジの使用が有用である可能性が示唆された。
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