本研究は免疫チェックポイント阻害薬(ICI)治療中の頭頸部癌において、経時的なリキッドバイオプシーによるゲノム解析を行い、cfDNA 動態と治療転帰について評価することでICI 療法の予後予測マーカーおよび治療効果との関係について検討をおこなった。再発・転移頭頸部扁平上皮癌例を対象とし、目標症例数10症例がエントリーした。各遺伝子変異のVAF(バリアントアリル頻度)の変動が治療過程で変化することを確認した。治療効果によって遺伝子変化のパターンに違いが生じることを確認した。血漿検体採取とほぼ同時期に撮影したCT画像上で体内腫瘍量の算出し、体内腫瘍量と検出されたVAF変化は有意な相関を認めた。
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