Calcitonin Gene-Related Peptide (CGRP) は、カルシトニン遺伝子を選択的スプライシングして作られる37個のアミノ酸からなる神経ペプチドで、強力な血管拡張作用を示し、炎症時には同ペプチドの合成が促進される。近年CGRPは、免疫細胞の調整や骨代謝に関与していると多数報告されている。本研究では、CGRP受容体の特異的構成要素であるRAMP1遺伝子のノックアウトマウスと野生型マウスを用い、歯周組織の破壊、治癒過程に及ぼす影響の解析を行った。その結果、RAMP1遺伝子欠損マウスは、野生型マウスと比較し、歯槽骨の回復が遅延することが明らかとなった。
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