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2023 年度 実施状況報告書

新規顎裂部閉鎖治療を目指した乳歯歯髄由来間葉系幹細胞集団の同定と骨再生機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K21062
研究機関広島大学

研究代表者

力武 航大  広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (20964638)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2025-03-31
キーワード再生医療 / 幹細胞
研究実績の概要

歯髄細胞における CD146+細胞の含有率算出と細胞増殖能の検討では、SHEDおよびhDPSCsの CD146+細胞の細胞増殖曲線、細胞倍加時間について、ELISAを用いて、ヘテロな細胞集団(対照群) と比較・検討した。CD146+細胞の含有率はSHED、hDPSCs間に有意な差は認められなかった。細胞増殖に関しては、SHED、hDPSCsともにCD146+細胞とヘテロな細胞集団間に有意差は認められなかった。
歯髄細胞におけるCD146+細胞の骨分化能の検討ではCD146+SHEDおよびヘテロなSHEDの細胞集団について、骨分化誘導を行い骨形成関連マーカー(ALP、OCN、BSP 等) の発現について、定量PCRを用いた遺伝子解析、および定量western blot 解析を行った。骨分化誘導21、28日目では、ALP、BMP-2、OCNのいずれにおいても、CD146+SHEDにおいて有意に高い遺伝子発現を認めた。定量western blot 解析においてもPCRと同様の傾向が認められた。
以上よりCD146+乳歯歯髄由来間葉系幹細胞は骨分化能が高い性質を有することが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

定量western blotの結果ではPCRと同様の傾向が認められたが、さらにn数を増やす必要がある。しかしながら、歯髄細胞が不足している。そのため乳歯抜歯の患者に協力をお願いしているが、歯根や歯髄が十分に残存した乳歯を抜歯するケースが少ないため研究計画に少し遅れが出ている。

今後の研究の推進方策

患者からの乳歯歯髄細胞採取を待つことで研究に遅れが生じるようであれば、乳歯歯髄細胞の購入を検討する。そのうえで、定量western blotやラットの口蓋裂モデルへの移植実験を行う。

次年度使用額が生じた理由

患者からの乳歯歯髄細胞の採取を行う際に、歯髄や歯根が十分に残っている抜去歯がすくなかった。そのため歯髄細胞の採取に遅れが出ており、定量western blotや細胞増殖試験のn数が足りていない状況である。
以上の理由から次年度に研究計画を延長する。次年度においても乳歯歯髄細胞の採取に遅れが出た場合、購入することも視野にいれている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] CD146陽性乳歯歯髄由来間葉系幹細胞の骨分化能についての検討2023

    • 著者名/発表者名
      力武 航大
    • 学会等名
      第47回日本口蓋裂学会総会・学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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