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2023 年度 研究成果報告書

口腔扁平上皮癌における抗腫瘍ウィルスを用いた新規治療開発に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 22K21067
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関熊本大学

研究代表者

郷原 俊輔  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (90964768)

研究期間 (年度) 2022-08-31 – 2024-03-31
キーワード口腔がん / 抗腫瘍ウィルス / 放射線治療
研究成果の概要

口腔扁平上皮癌(OSCC)に対する抗腫瘍ウイルス(OBP-301)併用放射線療法に関する研究を行った。in vitroではOBP-301の感染・増殖に必須のタンパク質の発現解析を行った。次に、OBP-301の放射線併用療法での相乗効果を口腔がん細胞株(放射線耐性株を含む)を用いて示し、分子メカニズムの解析を行った。
in vivoでは、口腔がん細胞の異種移植マウスモデル、及び口腔がん患者由来のPDXモデルを用いてOBP-301併用放射線療法の有効性を示した。
上記内容を論文にまとめ、Molecular Therapy Oncolyticsに投稿し、2022年10月にアクセプト、12月に掲載された。

自由記述の分野

外科系歯学

研究成果の学術的意義や社会的意義

抗腫瘍ウイルス(OBP-301)併用放射線療法は既に食道がん等の他領域では臨床試験が開始されており、一定の治療効果が確認されている。本研究では口腔がんにおける同療法の効果を細胞レベルから生体レベルまで確認し、海外論文に掲載された。この研究の成果は、同療法が食道がん等と同様に口腔がん患者にも十分に適応し得るものであることを示している。即ち、臨床試験へ向けた足がかりとなる研究であり、同療法が従来治療適応外であった超高齢者患者や全身的既往を有する患者の治療選択肢となり得ることを示唆した。我々は本研究が口腔がん研究、新規治療開発において十分に意義のあるものであったと確信している。

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公開日: 2025-01-30  

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