静脈内鎮静中は、脳波検査により鎮静深度を客観的に測定できるが、手順が複雑でコストがかかる。しかし、静脈内鎮静のモニタリングに用いられるパルスオキシメータを用いて鎮静深度を評価することができれば、臨床的に有用な評価指標となり得る。そこで本研究では、パルスオキシメータで測定した灌流指数(PI)により鎮静深度を評価した。PI、バイスペクトル指数(BIS)、MOAA/S scale、SpO2、血圧、脈拍数を測定した。静脈内鎮静中のPIとBISの間には相関が認められた。したがって、パルスオキシメータで測定したPIを用いて鎮静深度を評価することが可能であった。
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