研究課題/領域番号 |
22K21087
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
折田 真紀子 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (90737305)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2026-03-31
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キーワード | 福島第一原発事故 / 処理水 / 不安 |
研究実績の概要 |
東京電力福島第一原子力発電所事故によって排出され保管されている処理水を沖合に放出することによる風評影響が懸念されている。本研究の目的は、福島第一原発の周辺自治体に住民票を持つ住民を対象として処理水に対する不安の有無に関連する因子を明らかにすることである。対象者に質問紙調査を実施した結果、処理水の海洋放出に不安があると回答した人は、不安がないと回答した人と比較して、有意に女性が多く、地元産の食品の摂取へ不安がある人が多く、処理水についてもっと知りたいと回答した人が多いことが明らかとなった。また、処理水の海洋放出に関して、海の生態系への影響、人の健康への影響、農林水産物への影響についてもっと知りたいと回答した人が多いことが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
対象となる地域における質問紙調査が実施でき、処理水放出に関する対象住民の不安の有無と基本的な属性や主観的な健康観や放射線リスク認知との関連について解析が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の結果から、福島第一原発の周辺自治体の住民における処理水の海洋放出に不安があると回答した人は、不安がないと回答した人と比較して、有意に女性が多く、地元産の食品の摂取へ不安がある人が多く、処理水についてもっと知りたいと回答した人が多かった。各自治体内で実施されている保健活動を通じて、地域の状況に応じた住民とのリスクコミュニケーションを継続していく必要があると考えられる。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究者の産前産後の休暇、育児休業の取得に伴う研究期間中断のため。
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