研究課題/領域番号 |
22K21093
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
松永 真由美 上智大学, 総合人間科学部, 助教 (20963002)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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キーワード | 妊娠糖尿病 / E-learning / 継続支援 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、妊娠糖尿病の診断から産後の2型糖尿病予防まで視野に入れた多職種・継続支援のためのクリニカルパスを病院に導入し評価を行うことである。2022年度は、クリニカルパスの導入に向けた準備として、文献検討や妊娠糖尿病の支援に関わる医療者を対象としたヒアリングを行った。2023年度はこれらの結果を踏まえながら、妊娠糖尿病の継続支援パスを実際に病院に導入するための以下の内容を実施した。
1)前年度集めたデータを元にE-learningと研究計画書の修正:E-learningのデータを最新データに修正した。また、研究計画書は、先行研究で開発したクリニカルパスのモデル案を多職種合同のチームで病院の特徴に合わせて修正する段階までに区切ることとした。また、クリニカルパス作成の段階から混合研究法で行うことで、クリニカルパス導入における臨床現場での効果や課題をより深くデータ収集できると考える。 2)研究実施のための研究倫理審査の実施と対象者のリクルート:研究実施に向け上智大学と対象施設の研究倫理審査委員会からの承認を得た。現在、対象施設に研究説明とリクルートを依頼している状況。 3)関連する先行研究の論文公表:先行研究として行った妊娠糖尿病の継続支援パスの実行可能性の評価とE-learningの開発に関する内容を学術論文として公表した。本研究で得られたデータを公表していくために、関連している先行研究を随時、論文として公表することは必須の事項である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度に行った対象施設のヒアリング調査より、予定していた計画で導入することが困難となったため研究計画書と実装内容の修正をする必要があった。2023年度は修正作業に半年時間が必要となったため当初の計画より遅れている状況。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は対象施設で妊娠糖尿病に対する多職種合同の支援チームを結成し、妊娠糖尿病の継続支援パスの作成と導入を行う。また、本研究結果の公表に向けた準備として、先行研究として行った妊娠糖尿病の継続支援パス導入に向けた医療者向け教材の開発に関する研究の論文の執筆と公表をすすめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の実施が遅れているため、研究実施に関わる2023年度の予算の一部を2024年度に使用する。
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