研究課題/領域番号 |
22K21105
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
高間木 静香 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (10552680)
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研究期間 (年度) |
2022-08-31 – 2025-03-31
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キーワード | 沐浴 / 看護技術 / 可視化 / 圧力測定 |
研究実績の概要 |
本研究では、沐浴実施時の児頭の支え方を圧力測定により可視化し、初学者と熟練者の手技の違いを比較することで、安定した支え方に必要な要素を明らかにすることを目的とし、令和4年度より実施中である。 これまでに、研究計画の具体化ならびにデータ収集方法の確立化を行い、調査に向けての体制整備を行った。本調査は人を対象とした研究となるため、調査に先立ち所属施設の倫理委員会の承認を受け、データ収集を開始できる準備を整えた。データ収集については、研究に協力いただく対象者およびデータ収集環境の都合により、今年度の実施が難しくデータ収集を行うことができなかった。次年度以降の計画として、データ収集、分析、研究成果の公表を進めていく予定である。具体的には、看護学生と助産師/看護師それぞれ10~15名程度を調査対象とし、沐浴時に児頭を把持する左手の既定の部位に圧力測定用のセンサを貼付した状態で沐浴を実施してもらう。また、実施中の様子についてビデオカメラで撮影し、沐浴実施中の姿勢や手の角度、固定方法について録画する。以上の方法で得られたデータについて、各部位にかかる圧を算出し、初学者である看護学生と熟練者である助産師/看護師との違いについて分析する。あわせて撮影動画を参考に、実施中の姿勢や支える手の角度と圧の関連についても分析し、安定した支え方に必要な要素について検討するとともに、より効果的な看護技術教育への活用について検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ収集を令和5年度中に行う予定であったが、研究に協力いただく対象者およびデータ収集環境の都合により実施できなかったため「やや遅れている」と判断するが、データ収集を開始できる準備は整っており、次年度中にデータ収集・分析、研究成果の公表等を実施できる見込みのため、研究課題の実施には問題ないと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度中にはデータ収集を開始できなかったが、令和6年度中のデータ収集について具体的に時期を決め準備を進めている状況である。令和6年度はデータ収集、データ分析、研究成果のまとめと公表を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の計画で令和5年度中に実施予定だったデータ収集を開始できなかったため、物品費および人件費・謝金として計上していた費用の支出がなく残額が生じた。令和6年度にデータ収集を行う予定のため、残額は次年度使用予定である。
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