研究課題
研究活動スタート支援
本研究は乳がん術後リンパ浮腫患者を対象に、超音波診断装置で皮下組織におけるリンパ液貯留状況を判定することを念頭に、その基礎段階として、超音波画像解析技術を用いて、リンパ液貯留を示す画像の特徴の抽出を試みた。リンパ浮腫患者の両上肢の超音波画像を取得し、その皮下組織部分に画像解析の手法(仮想体積を用いたフラクタル解析)を用いて解析を行った。その結果、仮想体積を用いたフラクタル解析の”complexity"が、皮下組織のリンパ液貯留の有無の検出に有効な指標であることを、新たに発見した。
看護学
リンパ浮腫の皮下組織の状況をリアルタイムに描写するアセスメントツール開発をすることが喫緊の課題である。本研究ではリンパ浮腫患者のリンパ液貯留を示す画像の特徴の抽出を試みた。将来的には、超音波診断装置のみでリンパ浮腫の皮下組織の水分貯留状況を簡便に判定できるプログラムが実現することにより、最適なケア選択・提供につながっていく。本研究結果は、そのための基礎データとなった。