本研究の結果は、看護師が、家族と医療者の認識のズレに介入し、同時に親が子どもに触れることができる時間を共有するといった介入を通じた相互作用が、子どもと家族にとって最善の協力関係である、パートナーシップによる協働の成立に寄与することを示唆している。親と医師の双方に中立な立場から介入可能な看護師が、適切な情報共有や、PICUの特殊環境や重篤な状態により阻害される子どもへの親役割の遂行を促進する支援を柱とした看護介入を行うことにより、家族と医療者のパートナーシップによる子どもへのケアの協働関係が促進される可能性が明らかになった。
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